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叢書「極限の思想」刊行開始! 有用性から栄光へ、〈俗なるもの〉から〈聖なるもの〉へ。バタイユのエコノミー論を説き明かす!
本書は、バタイユの思想を、一貫して「エコノミー」という観点から読解する。「エコノミー」とは、単に経済をさす概念ではない。人間は計算も見返りもなく贈与することができる。このような消尽も含めた人間の全体性の考察こそがバタイユのエコノミー論だった。人間の意識が極限に至ることで、生産から消費へ、有用性から栄光へ、〈俗なるもの〉から〈聖なるもの〉へと転倒が生じるという、バタイユ思想の根幹を明らかにする従来にない鮮烈な論考! ※講談社選書メチエ シリーズ
著者:佐々木 雄大(ササキ ユウタ)※叢書責任編集者:大澤 真幸(オオサワ マサチ)、熊野 純彦(クマノ スミヒコ) 発行:講談社 縦書き・ページ数:370 ISBN:9784065239483 [2021年10月12日第1刷]
☆極限の思想シリーズ第1弾。人間は自らの損失をも厭わず、贈与する至高なる存在。現代の経済社会を読み解く鍵としてのバタイユ思想とは。