商品詳細
アマゾンで買い物をすると、「これもおすすめ」される。新車を探そうと検索すると、車と保険の広告がやけに出てくるようになる。なんだか変な道だな、と思ってもカーナビの言う通りに運転する。私たちはその程度のことにはもはや慣れっこになっている。
人の意思決定は少しずつ少しずつ、機械に任されるようになっている。
だが、その機械の実体「アルゴリズム」について、私たちはどれだけ知っているだろうか? それらはどんなプログラムで、どんな狙いで、実際何をしているのか?
数学者であり、コンピュータオタクの著者は本書で、アルゴリズムの正体に迫っていく。司法、医療、自動運転、犯罪予測、芸術……。人間が判断するしかないと思っていた様々な局面で、アルゴリズムが驚くほど大きな役割を果たしていることを、あなたは具体的に知っていただろうか?
そして一方でそれが信じられないようなミスも犯すことを知っていただろうか?
アルゴリズムは、思ったよりもずっと凄いことをやっている。だが、思ったほど万能なわけでもない。
必要なのは、それに何ができて何ができないかを知り、人間がアルゴリズムのどこを補い、どうやってつきあっていけばいいかを知ることだ。
本書を読めば、間違いなくその第一歩を踏み出せるはず。機械とデータの社会を生きていくための必読の書!
著者:ハンナ・フライ 訳者:森嶋 マリ 発行:文藝春秋 縦書き・ページ数:296 ISBN:9784163914220 [2021年8月25日第1刷]
☆人間生活に深く入り込んだ「アルゴリズム」の驚くべき実態を解き明かしていきます。アルゴリズムに語られる前に、アルゴリズムを語りたい方に。