ノマド

リーマンショック後のアメリカにおける新しい高齢貧困層を密着ルポ。グローバル企業の舞台裏と、労働力の使い捨てが常態化する現代社会が浮び上る。

2000年代に新しい貧困層が現れた。一見、キャンピングカー好きの気楽なリタイア族。その実、車上生活しながら、若者もひるむ過酷な現場を渡りあるいている人々がいる。多くはリーマンショック後に路上に出た。
彼らはなぜ伝統的なライフスタイルに背を向けたのか？　彼らを必要とする企業の思惑とは？
気鋭のジャーナリストが自ら車上生活を試み、三年にわたって数百人を取材した老後なき時代のアメリカの現実。

著者：ジェシカ・ブルーダー　訳者：鈴木 素子（スズキ モトコ）　発行：春秋社　　　［2021年5月20日初版第5刷］

☆資本主義の行き着くところでもあるアメリカの格差社会は、人生100年時代を迎える明日の日本の姿かもしれません。ビジネスパーソンの方に。