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明治38年に福澤諭吉が生んだ一流紙『時事新報』の「分身同体」として創刊された『大阪時事新報』。同紙は、大阪発祥の大衆紙『朝日』『毎日』の牙城を脅かす存在とはなり得なかったが、「関西ジャーナリズム」のもう一つの姿を体現していた。啓蒙主義的市民主義を掲げて、関西に市民社会の移入を試みた名門紙の挫折の歴史を追うことで、新聞メディア衰退期の今こそ、その立ち返るべき地点をも逆照射する画期的な関西メディア史。叢書パルマコンシリーズ。
著者:松尾 理也(マツオ ミチヤ) 発行:創元社 縦書き・ページ数:408 ISBN:9784422202976 [2021年7月20日第1版第1刷]
☆SNSの無い時代。部数・ジャーナリズム・経営が織りなす関西新聞業界の歴史。イノベーターストーリーとしても面白い。起業家・ビジネスパーソンの方に。