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火、金属、アルコール、薬、石油、核物質。ありとあらゆるものを私たちに与えた化学は世界史にどのような影響を及ぼしたのか?
人類の歴史は化学とともに発展してきた。「化学」は、地球や宇宙に存在する物質の性質を知るための学問であり、物質(モノ)同士の反応を研究する学問である。始まりは、人類史上最大の発明とも呼ばれる「火」(燃焼という化学反応)の利用である。人類は火を利用することで、土器やガラスを作り、鉱石から金属を取り出すようになり、生のままでは食べるのが困難だった動物や植物も捕食の対象に加えて、生存範囲を飛躍的に広げていった。
現代では、金属やセラミックス、ナイロンのような合成繊維から、ポリエチレンのようなプラスチック類、高性能な電池、創薬などの新しい物質や製品を生み出しているが、いずれも化学の成果に下支えされている。つまり、化学は、火、金属、アルコール、染料、薬、麻薬、石油、そして核物質と、ありとあらゆるものを私たちに与えた学問と言える。
著者:左巻 健男(サマキ タケオ) 発行:ダイヤモンド社 縦書き・ページ数:392 ISBN:9784478112724 [2021年5月21日第5刷]※帯が異なる場合があります。
☆化学が人類の歴史にどのような影響を与えてきたかを紹介。その知的探求という「学問」の本質に加え、人間の夢や欲望を形にしてきた「実学」としての面白さをわかりやすく解説します。