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トランプのエネルギー支配外交を予言!西洋近代は「文明の死」に向かうのか。
「エネルギー、グローバル金融、民主主義」3つの歴史を軸に、長期的な地政学的物語でそのゆくえを鮮やかに描く。『フィナンシャル・タイムズ』ブックオブザイヤー。
【本書の内容】
21世紀は、地政学(エネルギー)、経済(グローバル金融)、政治(民主主義)、それぞれの面で強烈な衝撃が世界を襲った。その結果、各国の中央銀行は25兆ドルを超える新たなマネーを創出し、地政学的競争の新時代が到来し、中東は不安定化し、欧州連合(EU)は加盟国間の軋轢が激化し、アメリカでは古くからの政治的断層が露呈した。
本書は、この現在の政治的瞬間を緻密に描いた歴史書である。地政学の歴史、世界経済の歴史、西側民主主義諸国の歴史という3つの歴史を織り交ぜて語り、パンデミック直前の数年間が政治的に無秩序な状態にあったなかで、それぞれの混乱が一つの大きな物語を紡ぎだしてきた様子を説明している。また、その混乱の多くが、化石燃料エネルギーによって引き起こされた問題に端を発していることを示し、グリーン・トランジション(環境に配慮した持続可能な社会への移行)が進むにつれ、エネルギーが必然的に生み出した長期的な課題がなかなか解決できない事情を明らかにしている。
著者:ヘレン・トンプソン 解説者:中野 剛志(ナカノ タケシ) 訳者:寺下 滝郎(テラシタ タキロウ) 発行:東洋経済新報社 縦書き・ページ数:560 ISBN:9784492444863 [2025年4月8日発行]
☆エネルギー・金融・民主主義を軸に、その国際的な変化の歴史と今後の行方を語ります。今世紀の現状と未来を捉え直したい方に。