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デモクラシーの後退とともに隆盛する権威主義――その〈誘惑〉にいかにして備えればいいのか? 不可解な隣人の素顔がここに!
本書によれば、民主化の「第三の波」(ハンティントン)にもかかわらず、権威主義体制は依然として政治の日常風景となっており、現在、数において民主主義国が権威主義国を超えてはいるが、もしこの傾向が続けばその優位は逆転するという。
私たちは、好むと好まざるとにかかわらず、ビジネスパートナーや援助先として権威主義体制と関わり、また国内の権威主義化に向き合わなければならない地点に立っているのである。
民主化の波に洗われた権威主義は、より巧妙にアプローチしてくる。強権的でむき出しの暴力ではなく、柔軟かつ狡猾な統治がその最新版だ。
加えて、お馴染みの軍事独裁や一党独裁ではなく、個人独裁の比率が近年高まっており、その兆候になるべく早く気づくことが重要になってくる。身を守るための必読書!
著者:エリカ・フランツ 訳者:上谷 直克(ウエタニ ナオカツ)、今井 宏平(イマイ コウヘイ)、中井 遼(ナカイ リョウ) 発行:白水社 ページ数:234 ISBN:9784560098219 [2021年4月30日第2刷]
☆その歴史や類型など、現代社会・経済に影響を与えている「権威主義」について解説。独裁体制とは何たるかを理解したい方に。