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私たちが労働の対価として受けとる給料。では、その額は、あなたの市場価値の反映なのだろうか? 私たちはみずからの生産性と職種によって、給料の額は客観的に決まると考えがちだ。だが、果たしてそれは本当だろうか? ならば、弁護士のほうが教師より価値ある仕事なのか? 警官や大学教授、記者の仕事を公平な基準で正しく評価できるのだろうか? じつは、多くの人が「誰がいくらをなぜもらうのか」を知らないまま、神話にとらわれていると著者は述べる。
本書は、アメリカの社会学者がさまざまな企業・業界の実態調査に基づき、常識への反論を試みる書である。給料を決定する4つの要因(「権力」「慣性」「模倣」「公平性」)を手がかりに広く信じられている誤解を解き、給料を上げるための方策と真に公平な賃金制度への道筋を示す。コロナ危機を踏まえた「エピローグ」を収録。
著者:ジェイク・ローゼンフェルド 訳者:川添 節子(カワゾエ セツコ) 発行:みすず書房 縦書き・ページ数:320 ISBN:9784622090557 [2022年5月11日第3刷]
☆本書のターゲットは米国ですが、実質賃金の伸びが停滞中の日本経済にとっても、現状の問題点や将来の賃金制度改革のヒントなど、参考になる指南書です。