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競争なきアメリカ

競争なきアメリカ


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自由市場を再起動する経済学

 アメリカでのブロードバンド平均月額料金は66.17ドル。対してドイツでは35.71ドル、フランスでは38.10ドル支払えば、同等のサービスが利用できる(2017年)。熾烈な価格競争が行なわれるはずの自由市場の国アメリカでは、ヨーロッパの人々の2倍近くを払わないとインターネットを利用できない。
 本書によると、これは通信業界だけの問題ではない。競争が減少し、一握りの企業への集中が高まったことで、様々な物・サービスの市場で価格が上昇しているという。その背景には企業の政治家へのロビー活動や選挙資金提供で歪められた政策があると著者は喝破する。カネと政治の結合が歪めたのは価格だけではない。投資、生産性、経済成長、賃金が低調になり、格差が拡大した。Google、Amazon、Facebook、Apple、Microsoftといった21世紀のテック系スターは、GE、GMといった過去のスター企業を上回るほど経済に貢献してはいない。ニューヨーク大学スターン経営大学院でマクロ経済とファイナンスを専攻する経済学者が、データを徹底的に活用して説く。

著者:トマ・フィリポン 訳者:川添 節子(カワゾエ セツコ) 発行:みすず書房  縦書き・ページ数:416 ISBN:9784622097549   [2025年3月17日第1刷]

☆自由の国アメリカは意外にも、競争が減っている経済社会であった。成長が鈍化し、格差が拡大したその姿を様々なデータから解き明かします。補足資料・用語集も収録。フィナンシャル・タイムズ紙年間ベスト経済書。