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生命の経済

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生命の教養学16

 生産と消費、交換と搾取、競争と協力など私たちの経済的な営みに着目し、多様な生命と組織が織りなす生と死のダイナミズムを捉え直す。

 細胞はなぜ無駄な抗体を作るのか、脳はなぜ不合理な判断をするのか、文学はやはり蕩尽なのか、国家はなぜ戦争をするのか、それでも人びとはなぜ助け合うのか?

<目次>
はじめに   西尾 宇広
「生命の経済」という視点からみた人間の特異性
 「協力の哲学」に向けて   田中 泉吏

Ⅰ 心と体の経済学
なぜ体は〈無駄〉だらけなのか?
 タンパク質の翻訳後修飾   清水 史郎
心的エネルギーのダイナミズム
 “無意識” に光をあてる   森 さち子
行動経済学とビッグデータから探るヒトの意思決定と行動
 脳に埋め込まれた過去の遺物を理解し、よりよい行動を起こさせるに
 は?   星野 崇宏

Ⅱ 生と死の経済学
生と死と環境基準   奥田 知明
生きるリスクと死ぬリスク
 寿命と向き合うファイナンス   中川 秀敏 
動物の生死と人類
 屠畜と肉食の文化人類学   宮本 万里

Ⅲ 互助と互恵の生物学
互恵的な社会が生まれるまで
 アリストテレスに学ぶ政治と経済   稲村 一隆
誕生と加齢の経済学
 社会はなぜ助け合うのか?   駒村 康平
生命の経済史
 資本主義と公共善   山本 浩司
生命から学ぶ社会の成長と消費
 バタイユ「全般経済」再考   石川 学

編者:西尾 宇広(ニシオ タカヒロ) 発行:慶應義塾大学出版会  横書き・ページ数:260 ISBN:9784766426762   [2020年6月5日初版第1刷]

☆奪い合いか、助け合いか?生命活動と経済活動の関係を様々な視点から論考します。