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Pluralityは台湾のデジタル民主主義の立役者で、デジタル大臣をつとめたオードリー・タンとマイクロソフト首席研究員をつとめ、数学を駆使して新しい社会制度を設計してきたグレン・ワイルが提唱するテクノロジーについての新たなビジョンです。
今日の世界では、ITやAIが急速に発展しています。その一方で、フェイクニュースによる社会的な分断や、AI顔認識監視カメラなどによる権威主義的な監視によって、民主主義を損なう可能性などが危惧されています。
そのような中で、Pluralityは、1つの視点や考え方だけでなく多様な視点や考え方を認め、テクノロジーと民主主義の共存を目指すことで、社会的・文化的な違いを超えて、深い理解と尊重、そして無限の未来を育むための新たな道を示そうとしています。
たとえば、Uberが台湾に上陸したとき、世界のほとんどの地域でそうであったように、ライドシェアリングの規制に関する賛成反対が多くの論争を巻き起こしました。 しかし、台湾はデジタル技術(vTaiwanプラットフォーム)を用いて市民の意見を集約し、深い対話を促進することで、賛成派・反対派の双方が合意できる妥協点を見つけ出しました。
このような技術は、対立を助長するのではなく、対立する勢力の間に共感的なつながりを与え、社会的結束や合意形成のための協力的な力になる可能性を秘めています。
Pluralityは、誰一人取り残さないようにしながら、人間関係を根本的に豊かにするための概念とツールを提供するものです。
著者:オードリー・タン、E・グレン・ワイル 訳者:山形 浩生(ヤマガタ ヒロオ) 解説者:鈴木 健(スズキ ケン) 発行:サイボウズ式ブックス 縦書き・ページ数:400 ISBN:9784909044570 [2025年5月23日第2刷]
☆社会生活の中で「違い」を乗り越え協働するためのテクノジーPlurality(プルラリティ)。次代の世界的カリスマ・オードリー・タンと気鋭の経済学者・グレン・ワイルがテクノロジーと民主主義の未来について提言します。